書評 「私の夫は発達障害? 真行結子著」 

発達障害

いつもブログの拝見ありがとうございます、ぞうです。

今回は「私の夫は発達障害? 真行結子著」を紹介したいと思います。

私の夫は発達障害? [ 真行結子 ]

価格:1,540円
(2021/1/13 20:21時点)
感想(1件)

これが著者の略歴です。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

真行/結子
発達障害特性のあるパートナーを持つ人たちの居場所「フルリール」代表。シニア産業カウンセラー。アスペルガー症候群のパートナーと結婚し、暮らしのなかで頻発する悩みを周囲に理解してもらえず、ひとりで長い期間、悩みを抱え続けた結果、カサンドラ症候群に陥った体験から、共感と信頼のあるネットワークの重要性を痛感。以後、発達障害(未診断も含む)のパートナーを持つ方々が、幸せな人生の一歩を踏み出す力を自分のなかから引きだすことを目的とした、カサンドラ支援団体「フルリール」の活動を開始。わかちあいの会、専門家を招いての学びの会、発達障害当事者との交流ワークショップ、カサンドラ症候群自助グループ立ち上げ支援、カサンドラ症候群からの回復ワークショップ、カウンセリング等を実施。活動を通じ3500人以上の肉声に耳を傾け、600人におよぶカサンドラ症候群クライエントのカウンセリングを行うかたわら、講演も精力的に行っている

柏/淳
ハートクリニック横浜院長。東京大学医学部医学科卒業後、国立精神神経センター、米国ソーク研究所で研究員を経て、滋賀医科大学精神科神経科で病棟医長、東京医科歯科大学精神科で講師を務めたあと、平成21年4月より、ハートクリニック横浜院長をつとめる。学会では、日本成人期発達障害臨床医学会で理事(第1回大会長)を、成人発達障害支援学会で評議員をつとめる。東京医科歯科大学や青山学院大学で非常勤講師として活躍するほか、東京都文京区非常勤医師も兼務している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

出版社より

発達障害特性が見られる夫を持ち、その障害特性に翻弄されて身体的・精神的にダメージを受けている妻たちの症状を、「カサンドラ症候群」と言います。
私自身、夫との関係に二〇数年間悩み、うつ状態を経験しました。
結婚後も仕事を続けていた私は、勤務していた職場のメンタルヘルス対策に貢献したいと考え、シニア産業カウンセラーの資格を取得。勤務の傍ら、支援機関等でも相談業務を担当してきました。
そんな自分が、夫との悩みをどうしても解消することができず、うつ状態に陥り、また、そのことで自信を喪失し、さらに落ち込み、仕事を三年間休職することになったのです。
その後、深い悩みの淵から回復するため、自らに心理療法を施し、セルフカウンセリングを行い、徐々に心の安定を取り戻すことができました。
そして、自らを大切にする選択として、夫とは離婚。
夫婦関係は解消しましたが、子どもたちの親として、よい関係を続けています。

自らの苦しく、つらかったカサンドラ症候群の体験、回復の実体験から、カサンドラへの支援の必要性を痛感した私は、二〇一四年、神奈川県で初めて支援団体を立ち上げました。
今までに、当団体の各種企画に参加された方は三五〇〇名を超え、私は六〇〇名を超えるカサンドラのカウンセリングを担当してきました。
そのなかには、自分らしい幸せの形を見つけ、回復された方が多くいらっしゃいます。
数多くのカサンドラの肉声に耳を傾けてきた経験から言えるのは、夫の発達障害特性の種類や強さ、妻の性格傾向によって、夫婦間に生じる「問題」はさまざまであること、そして、その「問題」の解決法として、どのような選択がベストかは個々のケースによって違うということです。

本書では、カウンセリングに訪れた方々がカサンドラ症候群から回復するまでの道のりを、同居、別居、離婚の三つのケースに分けて、夫への対応方法のほか、妻の性格傾向にも触れながら紹介しています。
ご自身の状況に合わせて、各ケースから悩みを解消するヒントを見つけていただき、誰のなかにもある「幸せな人生への一歩を踏み出す力」を感じていただけたら、著者としてこれ以上の幸せはありません。(はじめにより)

カサンドラ症候群の妻たちの苦しみと解決策が書かれた本

発達障害はここ最近は認知されてきたと思いますが、「カサンドラ症候群」については初耳の方も多いと思います。
カサンドラ症候群とは

ウィキペディア

アスペルガー症候群の伴侶を持った配偶者は、コミュニケーションがうまくいかず、わかってもらえないことから自信を失ってしまう。また、世間的には問題なく見えるアスペルガーの伴侶への不満を口にしても、人々から信じてもらえない。その葛藤から精神的、身体的苦痛が生じる[2]という仮説である。現在のDSM(精神障害の診断と統計マニュアル)その他には認められていない概念である。また、カサンドラ症候群の場合、夫婦間においてどちらか一方が悪く、どちらが正しいか、という問題ではないことに留意すべきである。

一般的に「カサンドラ症候群」はASD(アスペルガー)の伴侶を持つ夫か妻を指すことが多いようですが、この本は夫がASD(アスペルガー)妻が健常者の事例を書いています。
著者そのものがその体験を元に団体を立ち上げたようです。

筆者が今まで片方が発達障害の夫婦の事例を観察した感想として、妻が発達障害で夫が健常者よりも、その反対である夫が発達障害で妻が健常者パターンの方が事態が深刻な場合が多いような気がします。
統計を調べたわけではないですが、おそらく発達障害の男女比率は同じぐらいのはずです。
しかし、症状の度合いが強調されて出てくるのは男性側に多いような気がするのです。

それと「カサンドラ症候群」は片方がASD(アスペルガー)を指しますが、ADHD(注意欠如・多動性障害)は含まれていません、これはASDが人の気持ちを汲み取ることが困難であるのに対し、ADHDは注意欠如・多動性障害なのですが、ASDほど他人の気持ちに無関心ではないことが理由でしょう。(しかし混合型も多い)
この著書には健常者の妻の選択肢として離婚もやむを得ない選択肢であることを主張しています。
医者の診断を受けて解決策を双方が模索すること、つまり歩み寄りがASDは難しいのですね。
それに比べてADHDはそこまで頑固ではありません。
しかし、ADHD夫の不注意(忘れ物など)に疲労困憊になっている奥さんも見受けられます。

ちなみに我が家は息子がADHDなのですが、妻の親夫婦は典型的な「カサンドラ症候群」のようでした。
父親がおそらくASDだったのでしょうね。

やっぱり、遺伝するんですね

妻は子供に全く関心のない父親を見ては離婚を勧めていたそうです。
心身に不調をきたすようならそれも選択肢のひとつなんでしょうね。

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経済的な不安を抱えているがために離婚に踏み切れない奥様もいると思います。

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「カサンドラ症候群」に気づいていない奥さんも多数いると思います。
発達障害は病気ではないので、全快することはありません。
せいぜい薬を服用して緩和するのが限界です。
それでも発達障害の診断を受けることで相互理解は深まります。
(注)自主的な診察でないと逆効果になる場合があります。

それ以外に「カサンドラ症候群」に悩む妻の傾向として「アダルトチルドレン」の方も多いことをこの著書では取り上げています。
アダルトチルドレンとは

ウィキペディア

親や社会による虐待や家族の不仲、感情抑圧などの見られる機能不全家族で育ち、生きづらさを抱えた人。「adult children of dysfunctional family」(ACOD、機能不全家族のアダルトチルドレン)[3]。機能不全家族の下で育ったことが原因で(大人になっても)深いトラウマ(外傷体験)を持つという考え方、現象、または人(大人)のこと。


要するにこれは、幼少期に家庭問題でトラウマを抱えていると、潜在的に自分を抑圧するような行動を知らず知らずのうちにとってしまっている人のことを指すのですが、意外とこれは多いです。
「私は駄目な人間である」とか「私さえ我慢すれば」と考えてしまう心的傾向の方と自分の世界にはまり込んでいるASDが結婚すると、この「カサンドラ症候群」が起きやすいのでしょうね。

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